黒木洋高 1965.7.11生
21歳の時、車の自損事故で頸髄(首)を損傷。肩から下が全て麻痺する全身麻痺となる。
24歳の時リハビリの一つとして、口に絵筆をくわえ絵を描き始める。
アクリル画、詩画、絵本の挿絵、イラストなど作品多数。
現在は数人の専属ヘルパーにより、24時間介護にて自宅で生活。
今年、令和元年で障害者生活33年を迎える。
私の絵や詩を見た人は、作者が女性だと勘違いされる方が多いようで「優しい絵てすね」「優しい詩ですね」とよく言われます。ですが当の私は、やぼったく、人付き合いが苦手な、どちらかと言うと何の面白みもない、至って普通の男なのです。
こんな私が、なぜ絵や詩を書くようになったのか、自分でもよく分かりませんが、ただ今になって思えば、この「絵」が私の障害者生活を支えてくれたと言っても過言ではありません。それともう1つ、私を支えてくれた大きなもの。それは33年もの間食事を摂らせ、入浴や排泄をさせ、健康管理をしてくれた家族や友人、ヘルパーさん、医療関係者の皆さん。それにあなたも....
何もできない私が、多くの人に支えられ、33年間生きて来れた今の奇跡があるのは、絵と皆がいてくれたおかげ。心から本当に感謝しています。
皆が守ってくれた、奇跡で生かされた大切な命であることを心から実感して、最後は私が決めた道を進む.... そして完結。
良い人生ではなかったが、悪い人生でもなかったと言えるように。
まだ、しばし旅は続く。 2019.12.2